最近、「金利が上がるかも…」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか?
特に変動金利の住宅ローンを利用している方にとって、金利上昇は他人事ではありません。
変動金利は「今すぐ支払いが増えない」仕組みもありますが、あとから返済総額が大きくなることも。
この記事では、以下の内容をやさしく解説していきます。
- 変動金利が0.5%上がったら月々いくら増える?
- 「5年ルール」「125%ルール」って何?
- 金利上昇にどう備えればいい?
■金利が0.5%上がったらどうなる?
まずはシンプルにシミュレーションしてみましょう。
【前提条件】
・借入額:3,000万円
・返済期間:35年
・金利:0.5% → 1.0%に上昇
・元利均等返済
金利 | 月々の返済額 | 年間負担 | 総返済額 |
---|---|---|---|
0.5% | 約77,000円 | 約92万円 | 約3,240万円 |
1.0% | 約85,000円 | 約102万円 | 約3,570万円 |
たった0.5%の上昇でも、
月額+8,000円、35年間で+330万円の負担増に。
月額+8,000円、35年間で+330万円の負担増に。
■「5年ルール」「125%ルール」にご注意
変動金利には返済額がすぐに増えないようにするルールがあります。
- 5年ルール:金利が上がっても最初の5年間は返済額が変わらない
- 125%ルール:6年目以降も、返済額の上昇は最大1.25倍まで
このルールのおかげで、急に家計が苦しくなるリスクを抑えられます。
でもこの仕組み、実は「利息の支払いを後回しにしている」だけ。
元本の減りが遅くなる=完済までの返済総額が増える可能性があるんです。
元本の減りが遅くなる=完済までの返済総額が増える可能性があるんです。
■じゃあどうすればいいの?
「金利が上がりそうだから固定に変えよう」と焦るのはNG。
おすすめなのは、金利が上がったときに繰上返済で対処する方法です。
月1万円でも「金利上昇対策」の積立をしておくと、
将来、増えた返済分を一部繰上返済して月額負担を元に戻すことが可能に!
将来、増えた返済分を一部繰上返済して月額負担を元に戻すことが可能に!
さらに、こんな準備もおすすめです。
- 変動金利ルールの内容をきちんと理解する
- 自分の返済スケジュールを確認しておく
- 家計の見直しで耐性をチェック
■まとめ:変動金利は“柔軟に備える”がカギ!
- 金利が0.5%上がると、返済額が大きく増える
- 変動金利のルールは「一時的な安心」
- 繰上返済用に、今から資金を準備しておくと安心
変動金利にはメリットもありますが、金利上昇リスクには備えが必要。
「上がったときに、上がった分を調整できる」
そんな“選択肢を持っておくこと”が最強の対策です!
そんな“選択肢を持っておくこと”が最強の対策です!