はじめてのマイホーム購入。「頭金って聞くけど、いくらくらい用意したらいいの?」「そもそも頭金ってなに?」という方のために、今回は住宅ローンの「頭金」について、やさしく解説します!
◆ 頭金ってなに?
頭金とは、家を買うときに最初に自分で支払うお金のこと。
たとえば、3,000万円の家を買うときに600万円を自分で払い、残りの2,400万円をローンで借りた場合、この600万円が「頭金」です。
つまり、頭金が多ければ多いほど、住宅ローンで借りる金額が少なくなります。
「自己資金」と呼ばれることもあります。
◆ 頭金はいくらが理想?
- よく言われる目安は「家の価格の2~3割」ですが、最近は1割(10%)くらいでもローンが通るケースが多いです。
- 理想:2〜3割(600〜900万円/3,000万円の物件なら)
- 現実:1割(300万円くらい)でもOKな場合も
もちろん、たくさん用意できればそれだけ毎月の返済も楽になりますが、無理して貯金を使いすぎないことが大切です。
◆ 頭金を多く出すメリットは?
頭金を多めに出すと、次のようなメリットがあります。
- 毎月の返済額が少なくなる
→ 借りる金額が減るので、返済が楽になります。 - 利息の負担が減る
→ 支払う総額が安くなります。 - ローン審査に通りやすくなる
→ 自己資金があることで、信用力が上がります。
◆ 頭金ゼロでも家は買えるの?
「フルローン(頭金ゼロ)」で住宅を購入することもできます。
たとえば、自己資金が少ない若いご夫婦や、他に貯金を残しておきたい人にはありがたい選択肢です。
ただし、以下のような注意点もあります。
- 借入額が増えるので、毎月の返済が重くなる
- ローンの金利が高めになるケースがある
- 審査に時間がかかったり、通らない場合もある
フルローンを利用する場合は、家計の見直しや長期の資金計画がとても大切です!
◆ 無理しない頭金の決め方
頭金は多いほうがいいと思われがちですが、「生活資金まで削ってしまう」ような無理は禁物です。
家を買うときは、こんな出費もあります。
- 引っ越し代・新しい家具や家電
- 固定資産税や火災保険などの初期費用
- 子どもの教育費や将来の医療費など
そのため、頭金は「手元に生活費(できれば6ヶ月分)を残した上で出せる金額」が基本です。
無理なく、安心できる金額をしっかり考えましょう。
◆ まとめ:頭金は「ちょうどいい」バランスで!
住宅ローンの頭金は、たくさん出せば安心ですが、出しすぎもリスクになります。大切なのは、今後の生活に困らない「バランス感覚」。
- 理想は2~3割
- 1割でもOKな場合が多い
- 無理のない金額で、生活費は残しておく
家を買うことはゴールではなく、新しい暮らしのスタートです。安心してそのスタートを切るためにも、頭金についてじっくり考えてから進めましょうね!